ロービジョン

ロービジョンケア

病気や怪我などで眼鏡をかけても十分な視力が得られなかったり、視野が小さくなってしまっても、残っている視力、視野をうまく使う事で日常生活をより快適に過ごせます。そのような支援や取り組みを「ロービジョンケア」といい、さまざまな機器や道具、公的な支援などが用意されています。対処方法には繰り返しの練習が必要な場合もありますが、努力により、一人での外出や趣味楽しめることも多くあります。積極的に医療機関や自治体、福祉事業所等に相談してみましょう。

ロービジョンケアの相談先

新潟県リハビリテーションネットワーク「ささだんごネット」
新潟市(障がい福祉)
新潟市社会福祉協議会

ロービジョン相談会のご案内

新潟眼鏡院では、新潟県眼科医会が主催する「ロービジョン相談会」に参加しております。
ロービジョン相談会では以下の相談、機器展示などがあります。

  • 眼科医会による医療相談
  • 新潟県視覚障害者福祉協会・ささだんごネットによる福祉相談
  • 協力各社による視覚的補助具、機器展示
    (拡大読書器・各種拡大鏡・遮光眼鏡等の展示、紹介)など

開催場所や日程等、相談会について詳しくは下記サイトでご確認ください。

ロービジョン相談会関連サイト

日本ロービジョン学会 新潟県リハビリテーションネットワーク「ささだんごネット」

取扱いメーカー一覧

  • 株式会社エッシェンバッハ光学機器ジャパン ドイツ・ニュルンベルクで生まれ、ルーペを作り続けて100年以上の歴史を持つメーカーです。
  • 株式会社システムギアビジョン 見えにくい人、見えない人のための支援機器を中心とした福祉機器に特化したメーカーです。
  • 株式会社ナイツ 眼科医療分野に特化し、真に医療に貢献できる製品づくりで独自の価値を提供しているメーカーです。
  • 株式会社インサイト Freedom Scientific製品を中心に、拡大読書器の輸入・販売・修理を行うメーカーです。
  • サイモン おしゃれでアクティブな大人を応援する、老眼鏡・サングラス・ルーペの専門メーカーです。
  • 株式会社ニコン 良い「見え心地」を提供することを使命とした眼鏡レンズメーカーです。
  • ホヤサージカルオプティクス ホヤが75年以上培ってきた光学技術をもとに、さらなる医療への貢献を目的としたレンズメーカーです。

ロービジョン関連機器

ルーペ

拡大して見るための最もポピュラーな道具で、用途にあわせて様々な種類があります。

丸型ルーペ 倍率:1.5×~6×位
角型ルーペ 倍率:1.5×~6×位
ライトルーペ 倍率:3×~12.5×位
ハンディールーペ 倍率:3.5×~6×位

ルーペと老眼鏡の違い

年齢とともに近くの物が見えづらくなる…。これは目のピントを合わせる力が低下した事が原因です。ルーペを使うと見たい物が拡大されて見やすくなりますが、目のピントは合ってない状態なので拡大されてもぼやけた状態のままです。そのため、必要以上に高い倍率の物を使うことになります。倍率の高いルーペは重く、小さく、見える範囲も狭いので、読書を快適に行なえません。老眼鏡は目のピントを見たい物の距離に合わせる物で、拡大することが目的ではありませんが、それで十分な視力が得られれば快適に読書や作業ができます。 眼疾患などで老眼鏡だけでは必要な視力が得られない場合でも、老眼鏡で一番見える状態にして、その上でルーペで拡大すれば必要な倍率は少なくてすみ、広い視界で快適に読書や作業を行うことができます。

スタンドルーペ・卓上ルーペ

卓上ルーペは見たい物とレンズの距離が一定に保たれるため、安定した見え方が得られるのが特徴です。また両手が使えるので、書き物や細かい作業に便利です。使用する用途によってさまざまな種類があります。

ハンドスタンドルーペ 倍率:2.6×~3.5×位
デスクトップルーペ 倍率:1.8×~2.2×位
バールーペ 倍率:1.8×~2.0×位
デスクリーダー 倍率:2.8×~3.8×位
置き型スタンドルーペ 倍率:1.9×~2.8×位
設置型スタンドルーペ 倍率:1.9×~2.5×位

単眼鏡

単眼鏡とは、外出時に案内板や料金表を見たり、授業中に黒板を見たりなど、離れた物を拡大して視力を助ける望遠鏡です。焦点調節式の物は見たい距離に焦点を合わせることができますが、長い奥行で使いこなすには練習が必要です。また、近用のアタッチメントを使用することで、通常より高倍率なルーペとして使用することもできます。焦点が一定の手軽な物もあります。

焦点調節式 倍率:2.8×~8×位
焦点固定式 倍率:4×~8×位

弱視眼鏡

通常の眼鏡は目の焦点を合わせるための物ですが、弱視眼鏡は弱視やロービジョンの方が見たい物を見ることのできる大きさに拡大するための物です。他の機器と違い、眼鏡式なので両手が使え、比較的広い視野を得ることができるため、さまざまな作業に便利です。また、近用アタッチメントを取り付けることで近くに焦点を合わせることもでき、ルーペと違い作業空間(目と対象物までの距離)を空けられるので、自然な姿勢で作業を行うことができるのも特徴です。教室で黒板を見たり、手元の本を読んだりと、遠方と近方を同時に見なければならないときなどに使用できます。

弱視眼鏡 倍率:遠方2×~2.5×位、近方3×~12×位
オートフォーカス拡大鏡 倍率:遠方3.5×位、近方4.7×位
眼鏡式ルーペ 倍率:1.0×~6.0×位

拡大読書器・電子ルーペ

眼鏡やコンタクトレンズで矯正しても十分な視力が得られない人のために、ビデオカメラで撮った画像をモニターに拡大して映す機器が拡大読書器です。他の補助具に比べて高倍率(2倍~50倍)・鮮明な画像で、据え置き型はモニターが正面にあるので自然な姿勢で読み書きをすることができます。本や新聞、雑誌などを読むだけではなく、手紙や申込書などの書類を書いたり、手足の爪を切る、携帯電話の画面を見るなど、日常生活で見たい物を大きく広く拡大したいときにも使用できます。また、機種によっては外部カメラを接続することで、遠方の物、例えば黒板の文字や外の景色などを見ることもできます。

卓上型拡大読書器 倍率(機種によります):2×~50×位
携帯型拡大読書器 倍率(機種によります):約2×~約30×位
電子ルーペ 倍率(機種によります):約2×~約16×位

遮光眼鏡

医療用遮光レンズは、まぶしさの原因となる散乱光成分だけををカットし、目の中に入る光を選択して通すことによりまぶしさを抑えつつコントラストを高め、見え方を改善する効果があります。眼疾患の無い方でもハイコントラストのサングラスとしても使用することができます。 ※色によって運転に適さない物もあるので注意が必要です。 ある種の眼疾患のため医師が必要と判断した場合に、視覚障害で障がい者手帳をお持ちの方は、公的な補助を受けることができます。詳しくはこちらをご覧ください。

遮光眼鏡
遮光レンズ

暗所視支援眼鏡

夜盲症の方々のための暗所視支援眼鏡「HOYA MW10 HiKARI」。暗所や夜間の環境下に、より明るい視界を提供することを目的として開発された装用型機器「ウェアラブルデバイス」です。
※福祉用具の対象にはなっておりません。

使用上の注意

  • 白杖を併用することを推奨します。
  • 使用トレーニングの受講を推奨します。
  • 自動車、バイク、自転車の運転、その他危険な作業を伴う時は絶対に装着しないでください。事故や怪我の原因となります。
HOYA WM10 HiKARI 価格:¥395,000~(税別)
※度付きレンズの場合別途
5色のカラーバリエーション
標準(黒・白)/オプション(赤・グレー・ネイビー)

HOYA MW10 HiKARI 公式サイト

お試し体験のご案内

店頭にてデモ機による体験が可能です。完全要予約制になりますので、詳しくはお問い合わせください。

視覚障がい者の方への日常生活用具の支援

以下の機器は、視覚障がいで障がい者手帳をお持ちの方に「日常生活用具」としての支給対象になります。

補助金額

拡大読書器 (携帯型含む) ¥198,000~
携帯型自動合焦拡大鏡 (アイファイン) ¥198,000~

※上記の金額までがその対象になりその約1割が自己負担になります。なお補助金額を超えた分は自己負担になります(一定以上の所得がある方の場合支給の対象になりません)。

ご購入までの流れ(新潟市の場合)

  1. ご来店いただきお選びになった機種、または指定された機種についての見積もりを作成します。
  2. 区役所へ見積もりを提出し、給付の申請をします。
  3. 日常生活用具支給決定通知が利用者の方と当店に送られてきます。その後当店は機器を発注します。
  4. 機器をお渡し(お届け)し自己負担額をお支払いいただきます。
  5. 支給分を利用者の方に代わって当店が市に請求いたします。

※下記新潟市ホームページもご覧ください。 日常生活用具の支給制度

障がい者の方への補装具の支援

視覚障害で障がい者手帳をお持ちの方で特定の疾患により医師が必要と判断した場合、補装用具としての以下の機器が補助の対象になります。

補助金額

遮光眼鏡(掛けめがね式) ¥30,000(乱視がある場合は+¥4,200)
遮光眼鏡(前かけ式) ¥21,500
弱視眼鏡(掛けめがね式) ¥36,700(3×以上の主鏡は+¥21,800)
焦点調節式単眼鏡 ¥17,900

※補助金額の約1割が自己負担となります。また補助金額の上限を超えた分も自己負担となります(一定の所得がある方の場合、支給の対象になりません)。

購入までの流れ(新潟市の場合)

  1. 医師の診察により必要と判断された場合、給付要否意見書と処方箋が発行されます。
  2. 給付要否意見書と処方箋を当店のお持ちいただき、見積もりを記入いたします。
  3. 上記の書類とともに区役所に補装具費支給申請を行います。
  4. 支給決定通知が利用者の方と当店に送られて来ます。
  5. 補装具を受け取り自己負担分(補助金額の上限を超えた場合は超過分も)をお支払いいただきます。
  6. 支給分を利用者に代わり当店が市に請求いたします。

※下記新潟市ホームページもご覧ください。 補装具費の支給制度(購入・修理)